{{publish any}} !header 秋月電子のMAX038を使った広帯域精密波形オシレータキットとその周辺回路をケースに組み込んで完成させます。 !body いよいよ一番面倒なケースの加工を行い、組み込みを行います。 ケースは、タカチのYM-250を使用します。デザイン的には、シンプルでつや消しのブラックパネルがかっこよくて割と気に入っているのですが、正面パネルと背面パネルが底板と一体成型なので、パネル加工に失敗すると痛い目にあいます。(金銭的にね) 過去、このシリーズで数回、失敗をやらかしている実績もあります。リカバリー出来ない失敗の場合は、黒いアクリル板をパネルサイズに切り出して、そのパネルを取り付けるなどの方法もありますが、当然、出来上がりはよくありません。 ということで、まずは実体配置からイメージを作ります。 {{image DSC01011.jpg,,size:50%}} で、いきなり完成です。メンドーな、金属加工は、一気にかたをつけました。 PICライターをつないで、プログラムを手直ししています。リレー回路への接続や、スイッチへの接続間違いは、配線を直すよりもソフトウェアで対応したほうが簡単です。(手抜き) {{image DSC01049.jpg,,size:50%}} 正面パネルは、左から *電源スイッチ、 *周波数カウンタゲート表示LED、 *波形(正弦波、三角波、方形波)切替スイッチ(赤丸LED付き)、 *周波数レンジダウンスイッチ(緑丸LED付き)、 *周波数レンジアップスイッチ(緑丸LED付き)、 *LCD表示部、 *周波数調整VR、 *出力レベル調整VR、 *出力BNC と並んでいます。 {{image DSC01051.jpg,,size:50%}} 動作的にも、安定していて十分実用になりそうです。 ただ、発信用コンデンサを切替式にしたため、浮遊容量の影響で最高周波数が11MHzに制限されます。リレーをすべてOFFでコンデンサの接続をオープンとするモードも作りましたが、それでも16MHzまでの発振となっています。あと、高い周波数では、やはり周波数変動があります。 当然かもしれませんが、出力レベルを小さく絞ったときには、ノイズレベルがある程度高いために実用的ではありません。実際的にどの程度使えるかは、使用目的によるということですね。 今回の失敗 電源基板、オシレータ基板、リレー基板、コントロール基板と4枚に分けたため、ケース内の基板固定ポストが16個も必要です。基板間の接続取り回しもメンドーなので、オシレータ基板はショウガナイですが、その他は、まとめたほうがよかった。 あと、スイッチまでLED付きのものにしてしまったことやLCDのバックライトを明るめにしたために、+5Vの3端子レギュレータの発熱がキビシーものになっています。 しばらく動作させると、3端子レギュレータは触れなくなるほど発熱します。小さなヒートシンクをつけていたのですが、最後は、5mm厚のアルミブロックに変更しました。 {{image DSC01013.jpg,,size:50%}}{{image DSC01058.jpg,,size:50%}}