短波ラジオの製作(LMF501T+2Tr)

 インターネットを見ているとミツミのラジオ用ワンチップICのLMF501Tで短波ラジオを製作されているのをいくつかのサイトで見かけました。手持ちの部品で何とかなりそうなので作って見ます。

 回路図は、以下のとおり「ラジオの製作その2」の回路そのままです。単純に、AMラジオ用のバーアンテナを短波帯用の同調コイルに置き換えたもので作ってみます。電源は、乾電池1本の1.5Vとして普通のイヤホン(マグネティックイヤホン)が使えるようにトランジスター2石で低周波を増幅します。

 同調コイルは、FCZコイルの7MHz用、バリコンは、ストレートAMラジオ用のポリバリコンを使用します。FCZコイルのラベル面(3本端子側)インダクタンスは実測で4.37μF~7.42μF、ポリバリコンは12~270pFの値を得られるので、浮遊容量を考慮しても3.5MHz~18MHz程度まで受信できそうです。

 ブレッドボードでテストしてみました。FCZコイルを調整範囲の中間としたときの受信範囲は、およそ3.8MHZ~11.6MHzとなりました。
アンテナは、2m程度の電線を室内に伸ばして受信してみましたが、夜間は十分な感度で受信できます。ただ、選択度は良くありません。深夜以外は、ボリュームを最大にしても音が小さいようです。

 サンハヤトの小さなユニバーサル基板に実装するための配線図をPCBEで作成しました。

 部品を実装しました。

 秋月電子のポリカーボネートケース(小)に組み込みました。アンテナ端子は、手持ちの陸軍端子を使いましたが、もう少しコンパクトな端子がいいようです。

 昼間は、アンテナをつないでもほとんど聞こえません。10MHz付近の中国の放送局のみが小さな音で受信できます。国内のラジオNIKKEIも入感なしです。
反対に夜間は、2m程度のワイヤーアンテナで沢山の放送を受信することが出来ます。試しにアマチュア無線で使っている7MHzフルサイズダイポールアンテナをつないで見るとまったく隙間のないぐらいに受信できます。・・というか、選択度が悪くて同時に複数の放送を受信するため、何を聞いているのか判別できないほどですが・・・

 ちょっと音量が小さい気がしますが、普段使うには、2~3m程度のワイヤーを室内に伸ばすだけで良いと思います。

2件のピンバック

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