短波ラジオの製作その5(LA1600)

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[電子工作/ラジオの製作]
[ラジオ,短波ラジオ,LA1600,TA7368P,スーパーヘテロダイン]

origin 2010-11-13


 「短波ラジオの製作その2(LA1600)」で作った短波ラジオは、音量を上げると発振してしまうため、スピーカーでの使用をあきらめてイヤホンでの利用としました。イヤホンでも音量を上げると発振気味となります。当時、いろいろと試して解決できずにいました。
 前回の「短波ラジオの製作その4」でも同じような発振があったのですが、フロントエンドや局発に利用するバリキャップダイオードに加える電圧をツェナーダイオードで安定化すると発振が収まることが解りました。(・・・よく考えれば当然ですね。)

短波ラジオ

 ・・で、発振する短波ラジオにも同じようにツェナーダイオードで安定化回路を組んでみると見事に発振が収まりました。発振が収まったのでこれで解決・・と思ったのですが、トラッキング調整がうまくいきません。なぜが離調気味で若干受信音がひずみます。バリキャップダイオードに加える電圧が最大で6.8Vと低くなったので受信周波数範囲も4.5〜12MHzと狭くなったのですが、コイルのみの調整では、この範囲をカバーするのが難しいようです。(どこがおかしいのかよくわかりません。)

短波ラジオ基板

 ブレッドボードでトラッキングが取れるようにするにはどうしたらいいか試してみました。結果としてフロントエンドと局発にバリキャップダイオードを2個ずつ使用する方法ではうまくいかず、オーソドックスに同調用キャパシタとしてバリキャップダイオード1個とセラミックコンデンサ1個を使用する方法ならある程度広い周波数範囲で安定動作することが解りました。受信周波数範囲は6〜10MHzと狭くなります。

ブレッドボード短波ラジオ実験

 作り直した回路図です。「短波ラジオの製作その2(LA1600)」とほぼ同じ構成です。角型9V電池で動作させます。LA1600は動作電圧が6Vまでなのでこれもツェナーダイオードで低電圧化します。チューニングに使用するボリュームは10回転のヘリポットタイプを使用します。前回は100KΩを使用したのですが、回転させるとチリチリと細かなノイズが出るので2KΩのものに変更しました。

短波ラジオ回路図

 古い基板の部品変更でもよかったのですが、異常発振対策であれこれいじくった基板で半田面が荒れた状態となっていました。部品数も少ないので秋月電子の小さいユニバーサル基板に新たに作り直しました。

短波ラジオ基板表短波ラジオ基板裏

 「短波ラジオの製作その2(LA1600)」のケースをそのまま使用しました。基板とヘリポットを入れ替えて完了です。今回のものは音量を上げても異常発振がないのでスピーカーでも問題ありませんが、ケースの都合でイヤホン仕様としました。 元はワイヤーアンテナをつなぐようにしていましたが、今回はロッドアンテナを取り付けました。ポリカーボネートの薄いケースなので強度的に心配ですが頻繁に動かさなければ問題なさそうです。室内で受信してみるとパソコン等のノイズも目立ちますが、昼間でも問題なく受信できます。屋外に持ち出してみるとノイズも少なく十分な受信感度があります。

改修短波ラジオ

 LA1600のフロントエンドは、7MHzのFCZコイルの同調側中点タップにアンテナを接続しています。この状態でのアンテナはロッドアンテナなどのホイップタイプか単純なロングワイヤーを想定しています。ここに50Ωや75Ωでマッチングされたアンテナを接続すると受信感度が極端に低下します。LA1600のデータシートには、短波での参考回路があります。これを参考にFCZコイルの同調側と二次側を反対にして低インピーダンスアンテナに対応させても感度を上げることはできませんでした。どうしても低インピーダンスのアンテナを使用する場合は、「PLL-VFOを使った短波受信機の製作」のようにプリアンプをつけるか、もう一段コイルを追加してインピーダンス変換するのが良いかもしれません。


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