ポリバリコンの修理に挑戦
ラジオの実験で使っていたスーパー用2連ポリバリコンの調子が悪く、放送局に同調させることが難しくなりました。(同調が得られるダイヤルの位置が毎回異なるようになってしまった。)ダイヤル回すと「パリパリ」と小さな音も出ています。
このポリバリコンは、共立電子で購入したものでCBM-113-IC4B(共立電子での型番か?)というものです。ケースにはCBM-223と刻印されています。透明プラスチックのケースを開いてよく見てみると、ポリプロピレンのシートが破れているようです。

おそらくこの破れたシートを取り除けば容量が少なくなるだけで、実験には使えるだろうとシロート考えで分解修理に挑戦してみます。
四隅のナットをはずして上部?パネルをはずします。

センターのナットをはずして、1枚づつ外していきます。順番がわからなくなるといけないので、外した順番で並べておきます。

最後のほうに、ようやく破れたシートがありました。シートを固定する穴が破れて回転するうちにシート全体に破れが広がったようです。

分解した部品すべてです。このポリバリコンはおそらく人間の手で組み立てられていると思いますが、かなり大変な作業だと思います。

破れたシートを取り除いて元通り組み立てました。絶縁物を1枚減らすと、可動電極?も1枚余分になるので取り除いてあります。これを取り除かないと電極がショートした状態になると思います。

LCメーターで容量を測定してみます。
アンテナ側の最大値を測定すると100pF程度となりました。別の新品は158pFとなるので、明らかに容量が少ないようです。

局発側の最大値を測定すると33pFとなります。・・・・??。なんか変です。どちらか片側の容量のみが減少すると思っていましたが、両側とも少なくなっています。

接触が悪いのか、容量の値も安定しません。ダイヤルをぐるぐるやっていたら「バリバリ」と音がしてとんでもない容量が測定できるようになりました。

よく見るとポリプロピレンシートが破れて偏っています。

”’結論”’:・・・・・ポリバリコンの修理は難しいようです。おとなしく200円ちょっとだして購入したほうが簡単です。
「FMラジオの製作」で同じようにポリバリコンから異音がするので見てみると同じようにポリフィルムが変形しています。フィルムが破れたと思っていましたが、よく見ると破れはないような・・・・

分解してよく見ると破れていません。フィルム固定の金属バーに通していない製造ミスのようです。

フィルムの穴に金属バーを通して修理できました。このタイプのAM単連もAMスーパー用ポリバリコンも、フィルムに固定の穴が2箇所あるのですが、固定してあるのは1箇所です。2箇所固定したほうが良さそうですが、なにか理由があるのでしょうか。単なるコストダウンでしょうか。

もう1個、同じ製造ミスのものを見つけました。新品で4個購入した中の2個が不良と言うことになります。通販でポリバリコン買うときは、必要な個数の倍の個数を購入したほうが良さそうです。^^;

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