DELL液晶ディスプレイの修理

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[容量計]

origin 2011-11-14


警告:液晶ディスプレイでバックライトとして使用されているCCFLは、高電圧を使用する回路です。接触した場合は、感電ややけどなど重大な事故になる可能性があります。このコンテンツを参考に作業される場合は、ご自分の責任において実施願います。

 DELLの19インチ液晶ディスプレイが故障しました。以前、同じような症状の17インチ液晶ディスプレイ(DELL製)数台も電源ユニットのコンデンサ交換で復活したので今回も修理を試みます。
 電源が故障するとAC電源を接続した状態で、電源ボタンの緑色のLEDが点滅する状態となるようです。(すべてのDELL製ディスプレイに当てはまるかは不明です。)この状態では電源ボタンを押しても一切表示は出ません。


 分解は簡単です。背面のVESAマウント用ネジ4個を外した後は、パネル下面のスリットをマイナスドライバなどでこじってリアパネルを分離します。無理に力を入れるとパネルが割れるので注意が必要です。


 フロントパネルはスイッチ等があり液晶本体と分離はできません。バックライト回路への電源供給コネクタ部には、シールドがあるのでスライドして外します。バックライト回路へのコネクタ4個も外します。外す前にマジックペンなどで番号を振っておくと戻すときに悩まなくて済みます。


 フロントパネルスイッチへのフラットケーブルを外します。コネクタの可動部(黒)を起こせば外すことができます。


 両サイドに2個ずつのネジで回路ユニットが固定されています。ネジを外して、液晶本体と回路ユニットを分離します。液晶ユニットには信号用フラットケーブルがあるのでコネクタを外します。


 大きい基板が電源基板です。信号ユニットとのコネクタと、ACコネクタの2個を外して電源基板を取り出します。目視では、基板下部のコンデンサのいくつかの頭が膨らんでいるのが確認できます。幸い、液漏れは発生していません。


 通常は、目視で液漏れや膨張など異常のあるコンデンサを片っ端から交換するのですが、手持ちの電源用コンデンサ(低ESRコンデンサ)が少ないので、ESRメーターで問題のあるコンデンサを切り分けます。頭が膨らんでいてもESRに問題ないなら交換なしとします。

ESR測定1ESR測定2

 このコンデンサは670uFが2個パラとなっているところです。通常なら0.1Ω以下となるはずですが、御覧の通り1Ωを超える大きなESRを示します。

ESR測定3

 この部分の2個のコンデンサを電源用低ESRコンデンサに交換します。手持ちに670uFが無かったので1000uFを使用しました。写真でもわかりますが、このコンデンサの場所は放熱板に近く常時高温にさらされていたと思われます。電解コンデンサは温度が10℃上がると寿命は半分となるので、こういった温度の上がる場所のコンデンサが劣化するのでしょう。


 もとどおり組み立てて電源を入れると、無信号時のテストパターンが正常に表示されました。パソコンに接続しての表示も正常になりました。


 劣化した670uFの電解コンデンサをコンデンサー容量計で測定してみると容量の低下が見られます。また、単体のESRを測定してみると3Ω以上と明らかな劣化がわかります。

コンデンサー容量計でのキャパシタンス測定ESRメーターでESR測定

 1個100円程度のコンデンサ2個で修理完了です。ただ、交換したコンデンサが最初に劣化して他の部品の故障による重大な事故を防ぐ設計となっている可能性もあります。自分で修理したものは自分自身が責任もって使用する必要があります。


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