最終更新時間:2008年06月08日 10時19分46秒
[公開:any]
[電子工作/AVR]
[AVR,WinAVR,AVRstudio,AVRISPmk2]
AVR開発環境は、Ateml社純正の統合環境であるAVRStudioを使うのが一般的だと思います。これにフリーで使えるCコンパイラのWINAVRを組み合わせれば、すべて無料で用意することができます。
開発環境の構築は、AVRStudioをインストールしてからWINAVRをインストールします。ソフトウェアのインストールが終わったらAVRライターを接続して開発環境が正常に動作するか確認します。
AVR用の開発ツールは本家ATMEL社で用意されているAVR Studio をダウンロードしてインストールします。ダウンロードするにはメールアドレスの登録が必要です。最新版とそれに対応したサービスパックも同時にダウンロードするとよいでしょう。
AVR Studioは、バージョン番号とビルド番号で管理されているようです。新しい機能追加はそれほど重要ではありません。しかし、バグフィックスは、重要な場合があります。とくに、開発で何日もはまってしまった原因がツールのバグだったことがたまにあります。ということでリリースノートなんかのバグフィックス情報には注意が必要です。
2007年9月現在の最新版は、AVR Studio4.13(Build528)となっています。
2008-06-07追記
PCの環境を新しくしたので、開発環境も最新のものにします。とはいっても、開発環境は「新しいほど良い」ということはなく、ある程度、使い込まれてバグの枯れたものがいいと聞きますが・・・
とりあえず、AVRWikiで紹介されている最新版のAVRStudio4 4.14(build586)をダウンロードしてインストールします。
セットアッププログラムを起動したら特に迷うことなく進めます。
インストールの途中で、Atmel純正のUSB接続のライター等のためのドライバーのインストール可否を求められます。私の使用するAVRライターのAVRISPmk2もこのUSBドライバが必要となります。
インストールが完了したらAVRライターのAVRISPmk2をPCにUSB接続してみます。デバイスマネージャーを確認すると正常に認識されています。
AVR Studioにはアセンブラの開発環境は標準で組み込まれていますが、Cコンパイラは別途インストールする必要があります。
CコンパイラはWinAVRというパッケージで配布されています。WinAVRをインストールすることにより、CコンパイラのgccやWindows上に作るUNIXライク環境のcygwinなどが使えるようになります。
インストールされたフォルダを見てみればわかりますが、GNUのツール群もインストールされるので、コマンドプロンプトを開いて"sed"や"grep"などの強力なツールも利用できます。
わたしは、"awk(gawk)"が使えるだけでもありがたいです。
なお、WinAVRをインストールすれば、通常はAVR StudioからAVR GCCを利用することになります。
2008-06-07追記
WINAVRのインストーラーは、多国言語に対応しているので日本語も選択できます。
インストールの途中で、コンポーネントのオプション選択があります。一番下のInstall Programmers Notepadは、AVRStudio4の統合環境で利用する場合は、不要なのでチェックをはずします。
AVRStudio4を起動して新規にプロジェクトを開始すると、開発言語としてC言語のAVRgcc(WINAVR)を選択することができます。
AVRISPmk2を接続して、AVRStudio4からAVRライターの接続を選択します。
AVRISPmk2のファームウェアが古い場合は、以下のメッセージが出てファームウェアのアップデートを求められます。
アップデートを実行します。
完了しました。