秋月プローブの修理
以前、安さにつられて購入した「秋月プローブ」の1本が使えなくなってしまいました。オシロスコープで輝線を確認できないので故障したようです。
秋月電子の通販Webサイトに、「芯線が非常に細いので・・・断線に注意・・」と但し書きがあるので注意して扱ってきたつもりですが思い当たることもなく突然使えなくなってしまいました。同軸ケーブルの芯線が切れた可能性が高いと思われます。もし、断線場所がプローブ先端部なら修理できると思い分解してみました。
そーいえば、その昔、HPやテクトロの高級プローブも修理したことがありました。
高級なプローブには、構造図が付属しており、修理できるように保守用パーツも取り寄せることが出来ますが、1500円のプローブにはそんなもんありません。
どういう構造かわからなかったのですが、先端部のケーブル側カバーをラジオペンチでつまんで引き下げると、スポンと抜けて接続部が出できました。F型コネクタのように芯線絶縁体とシールド線の間にスリーブを入れて外周を圧着スリーブで固定してあるようです。先端部スリーブの中をのぞくと芯線とコンタクトするピンが奥のほうに見えます。
先端部単体の導通をテスターで確認すると正常のようです。
ということで、同軸ケーブルの芯線断線が間違いないようです。とりあえず、露出した部分は、導通していないようです。
導通があるまで同軸ケーブルを1~2cmづつ切断していきます。芯線はただし書きとおり非常に細いものです。(髪の毛よりも細い)
6cm程度短くしたところで、正常な導通が得られました。先端部のスリーブを元通り差し込んで圧着スリーブを強引にかぶせました。
AVR-DDSから出力する1KHzの方形波と20KHzの正弦波を測定して、正常なプローブと比較してみます。低周波測定では、波形を見る限りまったく問題ないようです。
MAX038オシレータから1MHzの方形波を測定してみます。
問題ないようです。・・・ということで修理完了です。